赤羽八幡神社と廃線跡を散歩~赤羽①~

街歩き

こんにちは
散歩ライフのポルトです。

今回は、東京の北の玄関口、赤羽の地形を愉しんできましたので紹介します。赤羽は、起伏に富んだ地形で高低差も大きいのでダイナミックな坂も多く、交通の要衝でもあるので鉄道の風景も堪能してきました。

地形の特徴

今回歩いたルートを赤線で示しています。赤羽駅を起点にぐるっと歩いてきました(歩行距離 約7km)。まずは、このエリアの地形の特徴からです。

<地形図>カシミール3Dより 標高別に色分け:茶色(高い)⇔深緑(低い)

<地形の特徴>
・荒川・新河岸川・隅田川:地形図・左端上部から流れてきて右端に流れてゆきます

・荒川の低地:荒川の流れに沿って、川によって浸食された低地(灰色部分)が広がっています

・赤羽の台地:中央から左下の黄色~茶色の部分です。東京の台地の北側・突端に位置します

・赤羽の3つの谷:JRの線路から西に向かって3つの谷(緑色部分)があります。
 北側から順に、①八幡谷、②弁天通の谷、③稲付谷と呼ぶことにします。

それでは、実際に行ってみましょう。街歩きスタートです。

赤羽駅・東口から北に向かって進みます。この道は江戸時代、日光御成道と呼ばれていました。将軍が日光社参の際に使用した特別な道になります。

赤羽八幡神社

日光御成道を進むとT字路にぶつかります。T字路正面には、寳幢院(ほうどういん)があります。

寳幢院の門前には、道しるべの石柱が建っています。右に行くと、日光御成道で荒川の渡しに続きます。左に行くと板橋宿に続く道になります。

今回は左に進み、赤羽八幡神社を目指します。

神社参道の階段を上ってゆきます。

赤羽八幡神社・社殿です。荒川の低地に突き出した台地の突端に鎮座しています。この神社は、平安時代(784年)、坂上田村麻呂の東夷征伐のおり、この地に陣を張り八幡三神を勧請したのが始まりと言い伝えられています。

また、境内の真下を新幹線が通る唯一の神社としても有名です。最近では、八を横にした∞が書かれたお守りや絵馬が『関ジャニ∞』ファンの人気を集めているようです。

境内からは、JRの多くの路線を 眼下に一度に見ることができるます。

なんと、新幹線(東北・秋田・山形・上越・北陸)、京浜東北線、東北線、高崎線、埼京線が一度に見渡せるオイシイ、スポットです!  次々にいろんな車両が通るので、時間を忘れて愉しみました。

もう一つの参道です。鳥居越しに新幹線が見えるので、コチラからの眺めも絵になります。

参道を下ってゆきます。

参道下からの眺めです。右は師団坂(しだんざか)です。坂上に旧陸軍・近衛師団(このえしだん)と第一師団の工兵大隊の兵舎や練兵場があったことから名付けられたようです。師団坂のカーブがいい感じです。

今回は左端の道を行きます。この道が旧陸軍の軍用引込線の廃線跡です。軍用引込線は、赤羽八幡神社の東で東北本線から引込まれ、 ナショナルトレーニングセンター(旧陸軍・兵器補給廠跡)まで続いていたようです。今回、ここをたどってゆきます。

すこし進むと赤羽緑道公園に入ります。

赤羽緑道公園(廃線跡)

廃線跡を整備して作られたのが赤羽緑道公園です。赤羽の谷①「八幡谷」と並行して続いています。

緑道公園の入口です。緑が美しいですね。

廃線の線路をイメージしたデザインが施されています。昔の線路の様子がイメージできて楽しいですね。

桐ヶ丘体育館の先、緑道公園の東側からの眺めです。「八幡谷」の谷頭のようです。谷頭とはっきりわかる地形がみられてテンションが上がります!

緑道公園には、鉄橋をイメージしたオブジェもあります。細部にもこだわっていますね。

緑道公園の出口には、駅をイメージしたオブジェも設置されています。廃線跡は、まだまだ続きます!
緑道公園の出口に隣接して、赤羽自然観察公園があるので、ちょっと寄り道をしていきます。

赤羽自然観察公園

ここも旧陸軍・兵器補給廠の跡地のようです。

赤羽自然観察公園の北門からの眺めです。窪地に降りてゆきます。結構な高低差です。

赤羽の谷②「弁天通の谷」の谷頭からちょっと離れたところにある池です。湧水によって出来た池のようです。(谷頭付近にも池があるのですが、保護エリアのため立ち入りはできません)

蝉の声で流れの音が聞こえません……

自然観察公園には、荒川流域の大規模農家の特徴をよく留めた建物(旧松澤家住宅)も移築されています。江戸時代後期に建てられたようです。隣には水田もあって、田舎ののんびりした風景にリラックスできました。

今回の街歩きは、ここまでになります。次回、廃線跡の続きと赤羽の谷②「弁天通の谷」 がつくった坂を紹介します。コチラ↓ からどうぞ!

弁天通の谷と廃線跡を散歩~赤羽②~
こんにちは散歩ライフのポルトです。今回は赤羽の2回目です。前回の廃線跡の続きと赤羽の谷②「弁天通の谷」 がつくった坂を紹介します。赤羽の起伏に富んだ地形を一望できるスポットや急勾配の坂を堪能してきました。地形の特徴今回歩いたルートを赤線で示...

皆さんも赤羽八幡神社で眼下を通る新幹線を眺めたり、緑道公園で廃線跡を愉しんでみてはいかがですか?

今回は、以下の本を参考にさせて頂きました。ありがとうございました。
・増補改訂 東京スリバチ地形散歩(皆川典久・著/宝島社)

「東京スリバチ地形散歩」には、赤羽の地形が詳しく解説されています。

地図上に高低差が色分けされていて、尾根筋・谷筋が手に取るようにわかります。さらに、地図上に川跡・暗渠、坂道の記載があるので、街歩きに行く前のルート検討にも最適です。もちろん、街歩き中に携帯し、地形を確認しながら歩くと、一層街歩きが楽しくなります。

赤羽の街歩きをされる方には、是非お勧めしたい1冊です。

価格:1,980円(2021/9/20 7:00時点)、発売:2021年2月

コメント

タイトルとURLをコピーしました