こんにちは
散歩ライフのポルトです。
「なんで給料はこんなに安いのか、なぜ上がらないのか」と疑問に思ったことはありませんか?
私は、この10年間、実質増税により実際の収入は減っているように強く感じていたので、この本のタイトルを見た瞬間、衝動的に手に取ってしまいました。
今回は、「日本人の給料はなぜこんなに安いのか ~生活の中にある「コスト」と「リターン」の経済学~」(坂口孝則・著/ SB新書 )の感想を紹介します。
概要

著者
坂口 孝則(さかぐち たかのり)さん
調達・購買業務コンサルタント、研修講師。大阪大学経済学部卒業後、電機メーカー、自動車メーカーで調達・購買業務に従事。
現在、未来調達研究所株式会社取締役。200社以上のコスト削減、原価企画を担当した仕入れ等の専門家。日本テレビ「スッキリ!!」等コメンテーターとしても活躍されています。
気になった見出し
本書の見出しの一部です。
★日本人の給料はなぜこんなに安いのか
・日本人の給料は海外と比べても安い
・日本企業は意外に儲かっている
・日本人が給料を増やしたいと思うなら
★年金は払い損にならないのか?
・日本を信用する? しない?
・老後2000万円不足問題から自由になるには
★空き家大国日本、やっぱり家は買ってはいけない!?
・低金利の時代には「持ち家」がおすすめ
・「金融資産を増やせる人」には賃貸がおすすめ
・不動産が下落しても満足できる決定を
心に残ったフレーズ3選
★日本人が給料を増やしたいと思うなら
重要なのは、日本のみならず、給料の多くは「業種・業態である程度決まる」と言うこと。給料をあげたければ、「平均給料が高い、稼いでいる業界を選べ」と言うことになる。
★老後2000万円不足問題から自由になるには
<働き続ける>
退職後に起業しようと思ったら、もっとも容易なのが自分の知識や経験を、他社に買ってもらうコンサルタント業かもしれない。知らない人から1日5万~40万円も払っていただくには、それなりの説得力や経験が必要。
重要なのは、あなたが求めている企業がどこにあるかを把握すること。これが極めて難しい。ブログを書いたらすぐお客が集まると思ったら大間違い。誰もあなたのブログなんて見ない。あなたも誰かのブログを見て、仕事を依頼した経験なんてないはず。
どうやって、クライアントを見つけたかと言うと、採用サイトだった。「サプライチェーンに詳しい人材を募集します」という企業は、サプライチェーンに課題を持っている。 採用サイトには企業名・住所・部門名が公開されている。そこに対し、ダイレクトメールやチラシを送付。これで事業が軌道に乗った。
重要なのは、あなたの能力を必要としている無数の相手を見つけ、そこにアプローチすること。あなたが投入する時間や労力である「コスト」を大きな「リターン」に変えるために、是非チャレンジして欲しい。
★低金利時代は「持ち家」がおすすめ
低金利 (1%台以下) で、次の条件に当てはまる場合は、住宅購入が良い
・将来も発展が見込める地域
・そこに住み続けるつもりがある
・その他の金融資産を増やすことに興味がない
「利殖の自信がない」、「副収入を得るのに試行錯誤するつもりはない」といった方の場合、低金利(1%台以下)の時代は住宅購入のほうがはるかに優れているケースがある。
<「持ち家」購入は出口についても考える>
子供の小学校進学前にもし、購入を選ぶなら必要なくなったときに賃貸にだせる場所を考慮する。
感想
「給料がなぜ安いのか?」について、給料は業種・業態である程度決まることが分かった。残念ながら、今更、業種を変えることも難しそうなので、安い給料についてはスッパリとあきらめがついた。
「住宅の永遠のテーマ、賃貸と持ち家、どっちが得なのか?」については、投資スタンスと金利から判断できることが分かった。私は投資のセンスがなさそうだし、当面は低金利が続きそうなので、持ち家を選択したほうが良いと判断できた。
会社員時代にバリバリ活躍していた人が、会社を辞めて独立すると、上手くいかないケースが多い理由もよく分かった。
本書を読んで、給料などのお金にまつわるモヤモヤがスッキリとした。これで、同じことでクヨクヨ悩まずに前向きに進んでいけそうだ。
もし、あなたが給料や住宅などのお金の問題に悩んでいるなら、今回紹介した考え方を参考にしてほしい。また、本書では、これ以外にも約60項目のお金にまつわる疑問を解消してくれる。是非一読されることをお勧めしたい。
価格:913円(2021/10/19 17:00時点)、発売:2019年12月
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