野川の源流部と姿見の池を散歩~国分寺①~

街歩き

こんにちは
散歩ライフのポルトです。

今回は、以前から行ってみたかった野川の源流部を探検してきました。併せて、国分寺崖線の地形を利用して作られた殿ヶ谷戸庭園を散歩してきました。

地形の特徴

今回歩いたルートを赤線で示しています。西国分寺駅から国分寺駅まで歩いてきました。まずは、このエリアの地形の特徴からです。

<地形図>カシミール3Dより 標高別に色分け:茶色(高い)⇔深緑(低い)

<地形の特徴>
・武蔵野台地:地図の茶色から黄色部分です
・低地:多摩川や野川に削られた低地です。地図の右下の緑色部分になります
・国分寺崖線 : 黄色と緑色の境目が崖になっています。国分寺から田園調布あたりまで続いています
・野川:中央の池(日立中央研究所の大池)を源流として、国分寺崖線下の湧き水を集めて、右に流れてゆきます

それでは、実際に行ってみましょう。街歩きスタートです。西国分寺駅の北口から東に向かって進みます。

恋ヶ窪谷

武蔵野台地から恋ヶ窪(こいがくぼ)谷に下りてゆきます。

正面の道が鎌倉街道です。正面が武蔵国分寺跡方面になります。中央線の開通とともに分断されてしまいました。

左側の盛り上がっている所が日影山です。登ってみます。

日影山の尾根筋です。標高は約78m。階段を下ると姿見の池に続いています。
姿見の池との標高差は10mぐらいなので散歩にちょうどよい感じです。

日影山からは中央線を眼下に眺められます。中央線のこの区間は、台地を切り通して作られたのがよく分かります。電車が間近に通るので、隠れたビュースポットかも。

鎌倉街道に戻って、進んで行きます。

いきなり道の右手から川が流れ出していました。恋ヶ窪(こいがくぼ)用水です。
玉川上水から分水されています。一部は、姿見の池に流れ込んでいるようです。水が透き通っていて、とても綺麗です。用水に沿って進んで行きます。

姿見の池

姿見(すがたみ)の池です。池の水も透き通っています。自然あふれる風景を見ているとリラックスできます。

近くの案内板によると、この池の横には東山道武蔵路が通っていたようです。よくもまあこんな湿地帯を通したもんだと感心しました。

姿見の池から流れだした水が中央線の線路わきの用水路を流れていきます。野川に続いているようです。

西武線の高架下を通って、 日立製作所・中央研究所のわき道に入ってゆきます。

西武国分寺線の電車です。ググっとカーブしている感じがいいですね。昔ながらの黄色の車両は懐かしいです。
右の塀の中が日立製作所・中央研究所です。

野川の源流部

日立製作所の大池です。野川の源流部になります。

野川源流部の流れです。水量が豊富に感じます。是非、間近に見てみたいです。また、紅葉の時期はもっと綺麗かもしれませんね。

画面奥の道が低くなったところで、野川は右側の日立製作所から中央線の地下をくぐって流れていきます。野川のここから先の流れは、次回紹介します。

中央線を高架で渡って、中央線南側に行きます。殿ヶ谷戸(とのがやと)庭園に向かいます。

殿ヶ谷戸庭園

殿ヶ谷戸(とのがやと)庭園です。国分寺崖線の斜面を利用して作られた庭園です。三菱財閥の岩崎家の別邸として利用されていたようです。
国分寺駅前にこんな素敵な庭園が保存されているのが素晴らしいですね。

殿ヶ谷戸庭園の湧水です。東京の名湧水57選の1つになります。

湧水のせせらぎに心が洗われます。是非、動画をご覧ください。

殿ヶ谷戸庭園の紅葉亭からの眺めです。圧倒的に素晴らしい景色に癒されます。紅葉の時期はもっと素晴らしいでしょうね。来年以降のお楽しみに取っておきます。

今回の街歩きは、ここまでになります。次回、国分寺の南側を散歩して、国分寺崖線下の湧水と
野川の続きを紹介します。コチラ↓ からどうぞ!

あなたも野川の源流部を探検してみてはいかがですか?

今回は、以下の本を参考にさせて頂きました。ありがとうございました。
・多摩・武蔵野凸凹地図(皆川典久・真貝康之・和田文雄・荻窪圭:著/昭文社)
・江戸・東京 古道を歩く: 古地図と地形図で発見!(荻窪圭・著/山川出版社)

特に、「 江戸・東京 古道を歩く 」には、鎌倉街道や東山道のことが詳しく解説されています。国分寺エリアの街歩きをされる方には、是非お勧めしたい1冊です。

価格:1,980円(2021/11/9 7:00時点)、発売:2020年11月

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