こんにちは
散歩ライフのポルトです。
今回は、野川の源流付近を細かく探検してきました。 併せて、国分寺崖線の上下に広がる武蔵国分寺と崖線下の湧水を散歩してきました。
地形の特徴
今回歩いたルートを赤線で示しています。国分寺駅を基点に逆時計回りで歩いてきました。まずは、このエリアの地形の特徴からです。

<地形の特徴>
・武蔵野台地:地図の茶色から黄色部分です
・低地:多摩川や野川に削られた低地です。地図の右下の緑色部分になります
・国分寺崖線 : 黄色と緑色の境目が崖になっています。国分寺から田園調布あたりまで続いています
・野川:地形図の中央・上部の池(日立中央研究所の大池)を源流として、国分寺崖線下の湧き水を集めて、右に流れてゆきます
それでは、実際に行ってみましょう。街歩きスタートです。国分寺駅の南口から西に向かって進みます。
野川の谷

武蔵野台地から野川の浸食によりできた低地に向かいます。

階段下から野川を望みます(中央・左下に黒色の看板しか見えません)。中央線の線路下を右から流れてきています。ちょうど、線路上には、特急あずさ(E353系)が来ました! 絵になります。
野川が線路下から流れ出てくるところに、もっと近づいていきます。

やっと、源流付近の野川の姿を拝むことが出来ました! 豊富な水量です! 感激です。

野川の谷から武蔵野台地へ登ってきました。結構な急坂です。
野川の谷を挟んで、国分寺駅方面が台地になっているのがよく分かります。いわゆるスリバチ地形のようです。
東山道武蔵路

東山道武蔵路の道幅が分かるように歩道が整備されています。左右に黄色い塗装の内側が、かつて 東山道武蔵路が通っていた場所になります。
この道は歩道なのですが、脇の車道の3倍ぐらいの幅があります。この道がいかに幅広なのか、分かっていただけると思います。

東山道武蔵路の復元模型です。恋ヶ窪谷に向かって右下に向かって傾斜しています。
このまま武蔵野台地上を南下してゆきます。国分寺崖線を下る直前にある武蔵国分寺・薬師堂に向かいます。
武蔵国分寺

武蔵国分寺・薬師堂の薬師如来像です。合掌。
毎年1回・10月10日にのみ御開帳されています。

薬師堂の参道です。国分寺崖線を降りてゆく形になります。
武蔵国分寺跡に向かいます。

武蔵国分寺・金堂跡です。多くの礎石が残されています。礎石の大きさに驚かされました。
付近のパノラマ画像です。中央の木立の左右に国分寺崖線上の風景が見られます。
左側(西国分寺方面)は住宅街、右側(国分寺方面)は雑木林なっているのが対象的で面白いです。
国分寺崖線下の湧水・真姿の池

武蔵国分寺跡資料館にあるジオラマです。国分寺崖線下に多くの湧水が湧き出ていることが分かります。ジオラマだと分かりやすいですね。
資料館の裏の湧水の様子です。勢いよく水が湧き出ています。是非、動画をご覧ください。

真姿の池です。弁財天が祀られています。

池の水は透き通っています。周りの景色が映りこんで、とても綺麗です

お鷹の道です。湧水の清らな流れです。流れの音に耳を傾けながら散布するのはとても気持ちが良いです。

ところどころで、国分寺崖線下の湧水の流れが合流してきます。
いくつもの箇所で湧水が湧き出ているのがよく分かります。

国分寺崖線下の湧水の流れが野川に合流している場所です(左上)。野川は右から左上へ流れ、二子玉川まで流れが続いてゆきます。
この場所には、国分寺崖線が迫っており、坂を登りきると目の前には国分寺駅があらわれます。
今回の街歩きは、ここまでになります。国分寺崖線下の湧水を十分に堪能しました。湧水の清らかな流れと自然あふれる武蔵野の風景に癒されました。
あなたも国分寺崖線下の湧水探しつつ、散歩してみてはいかがですか?
今回は、以下の本を参考にさせて頂きました。ありがとうございました。
・多摩・武蔵野凸凹地図(皆川典久・真貝康之・和田文雄・荻窪圭:著/昭文社)
・多摩・武蔵野スリバチの達人(多摩武蔵野スリバチ学会・監修/昭文社)
特に、「多摩・武蔵野スリバチの達人」は、地図上に高低差が色分けされていて、台地・低地が手に取るようにわかります。また、地図上に川跡、坂道、古道の記載があるので、街歩きに行く前のルート検討や街歩き後の振り返りにも最適です。さらに、現代地図と、明治時代以降の古地図がセットで掲載されているので、地域の変遷もわかります。国分寺エリアの街歩きをされる方には、是非お勧めしたい1冊です。
価格:1,650円(2021/11/14 17:00時点)、発売:2021年9月
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