こんにちは
散歩ライフのポルトです。
田園調布・等々力の2回目は、国分寺崖線上にある多摩川浅間神社(地図の②の部分)から宝来公園(③の部分)を紹介します。これまでのストックから厳選した散歩になります。
地形の特徴
全行程、歩いたルートを赤線で示しています。今回は②~③の部分です。まずは、このエリアの地形の特徴からです。

多摩川浅間神社(地図の②の部分)は、国分寺崖線の突端にあります。立川から約30km続いてきた国分寺崖線が、ここで終わりを迎えるます。なんだか、しみじみしちゃいます。
地形図のA-Bラインを下の断面図で見てみます。

中央に山が2つあり、その間に谷があるのが分かりますね。この谷が宝来公園の谷筋になります。面白い地形ですね。
それでは、実際に行ってみましょう。街歩きスタートです。
多摩川浅間神社

国分寺崖線の突端に鎮座する多摩川浅間神社の参道です。国分寺崖線の終点でもあります。ワクワクしながら登っていきます。意外と階段の段数が少なく、すぐに着いてしまいました。お目当ての見晴台に向かいます。
見晴台に着くと、ぱ~っとパノラマが開けます。すごく見晴らしがいい! 心地よい風が吹いていて、こいのぼりも気持ちよく泳いできます。

見晴台から右手の方を見ると多摩川が上流からなめらかに蛇行して流れているのが分かります。雄大な川の流れを見ていると、不思議と気持ちが穏やかになっていきます。
多摩川の鉄橋上を東急線が轟音を立てながら、ひっきりなしに走っています。右奥にはちょこんと二子玉川の高層ビルが見えます。すばらしい眺めです。

見晴台の正面に見えるのが武蔵小杉のタワマン群と丸子橋です。このアングルはとても好きな眺めです。この見晴台はシンゴジラのロケ地になっていました。映画で「タバ作戦」の指揮所がおかれていた場所のようです。

丸子橋の奥には新幹線の鉄橋も見えます。

シンゴジラにちなんだお守りと絵馬を売っていました。映画では、この神社がゴジラからの破壊を逃れた事から、『ゴジラの破壊から難を逃れた厄難消除』の神社として人気が高いそうです。

シンゴジラとコラボした自動販売機もあります。

神社の本殿にお参りをします。実はこの神社、古墳の上に鎮座しているようです。
次は、多摩川台公園に向かいます。国分寺崖線上を尾根沿いに行けたらよかったのですが、台地が東急線の線路で分断されているため、一旦、低地に降りて、線路を迂回します。
多摩川台公園

国分寺崖線の上にある多摩川台公園に向かって、階段を登っていきます。結構な段数です。一気に上りきったら息が切れました。

台地の上には、亀甲山古墳をはじめとして、多くの古墳が残っています。近くに多摩川台公園古墳展示室があり、古墳の実物大のレプリカがあるのですが、コロナ禍で休館中。残念でした。

台地上(多摩川台公園)から田園調布側の丘を眺めます。写真の下に谷筋にある道路がすこし見えます。かなりの段差です。冒頭に紹介した「地形図のA-Bライン」の様子が実際に分かります。
谷筋の向こうにある丘には、とても立派なカトリック教会が見えます。一旦、谷筋に降りてゆきます。

左上に続いているのが谷筋の道です。右上の階段を上って、カトリック教会のある丘へ向かいます。

階段を登りきると、道を隔ててもう1つ階段がありました。上りきりました。

丘(台地)の上には、田園調布の高級住宅街が広がっていました。立派なお屋敷が連なっています。
この台地の上を宝来公園まで歩いていきます。
宝来公園

公園に入るといきなり、急な下り坂です。台地から谷へ、地形の高低差をうまく利用して作られた公園です。田園調布の高級住宅街のど真ん中にあるからなのでしょうか、きれいに整備されています。

公園から少し離れたところで地形を確認しました。
真ん中に見える交差点の右上に宝来公園があります。手前から奥に向かって進む道路をよく見ると、交差点部分が一番低くなっています。このことから、横に交差する道路が谷筋だというのが分かります。かつて川が流れていたようです。

宝来公園の池を散策しました。池のほとりまで、せり出した木々の新緑と黄色い菖蒲の花がとてもきれいでした。しばらく、ベンチにすわって景色を堪能しました。
今回は、ここまでになります。
次回は、都会のオアシス・等々力渓谷に向かいます。お楽しみに!
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あなたも多摩川浅間神社の見晴台からパノラマを、楽しんでみては、いかがですか?
今回は以下の本を参考にさせて頂きました。ありがとうございました。
・東京スリバチ地形散歩 都市新発見編(皆川典久・著/洋泉社)
・東京23区凸凹地図(皆川典久・荻窪圭・松本泰生・本田創:著/昭文社)
特に「東京23区凸凹地図」は、地図上に高低差が色分けされていて、尾根筋・谷筋が手に取るようにわかります。さらに、地図上に川跡・暗渠、古道、坂道・階段の記載があるので、街歩きに行く前のルート検討にも最適です。
もちろん、街歩き中に携帯し、地形を確認しながら歩くと、一層街歩きが楽しくなります。
街歩きをされる方には、是非お勧めしたい1冊です。
価格:2,200円(2021/10/26 7:00時点)、発売:2020年12月
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